CEDEC 2010

2010/10/09(土)  − CEDEC 2010 −

 CEDEC 2010 が終了しましたので、 遅くなってしまいましたが私の担当したセッションのスライドを公開します。

CEDEC2010_kawase.ppt(完全版 16.4 MB)
CEDEC2010_kawase_SHORT.ppt(講演用 16.0 MB)
 CEDEC2010_kawase_SHORT.ppt は、本番セッションで使用した短縮/簡略版のスライドです。 CEDEC2010_kawase.ppt はオリジナル版のスライドです。
 講演版は、口頭での説明があることを前提にしているため、一部の説明が簡略化されています。 また、限られた講演時間に割り当てるために一部の内容を削っています。 完全版の方には補足説明や付録を付けたりもしていますし、 間違いなどが発覚した場合にも優先的に修正することになりますので、 できるだけ完全版の方をご覧になることをお勧めします。

 昨年の CEDEC 2009 では、非常に理解しやすく、またすぐに使える実用的なテクニックを題材にしましたが、 今年はまた CEDEC 2007 と同様、光学関連のやや複雑な話題を中心にしました。 とは言え、CEDEC 2007 のときよりは基礎に近い内容で、全体的にそれほど難しい話にはしないようにしました。 カメラにあまり縁のない方にはマニアックな内容と感じられるかも知れませんが、 おそらくカメラを日常的に扱う人にはよく知られている現象も多かったのではないかと思います。 ただし、現象としてはよく知られていても、なぜそのような現象が起こるのかという原理は あまり語られることが多くないように思います。 それが判らないとそれらしく再現することが難しい現象もありますので、 何かしらの参考になればと思います。

 毎度のことではあるのですが、短い時間に多くの内容を詰め込んだために かなり飛ばし気味の説明になってしまいました。 そのため、光学の基礎をある程度知っている人でないと理解し難い点も多かったと思います。 解り難かいのは内容が難しいのではなく、単に説明が飛ばし過ぎだったのが原因だと思います。
 当初二人で行う予定だったセッションが一人になったために 内容を増やさなくてはと焦っていたのですが、ちょっと裏目出てしまいました。 スライドの時間当たりの枚数は例年ほど多くもないのですが、 今回は絵が少なかったこともあって、実際の内容がかなり多くなってしまったようです。
 今回はさすがにちょっと無茶し過ぎたと反省しています。

 本来、講演ですとスライドは箇条書き程度で絵を多用したなるべくシンプルなものにするべきなのですが、 後でスライドだけを配布してもほぼ内容を理解できるようにしておきたいため、 毎回、まずはスライドにすべての内容を記述することから始めています。 最後に内容を簡略化して講演用のスライドを作る際、 もっと専用に最適化するのが一番良いのですが、 時間が限られているため、結局あまり手を加えられないことが多くなっています。
 これは講演資料の作り方としてはあまり良くなく、 毎回悩ましいところでもあるのですが、 自分自身、出席できなかったセッションがあった場合に スライドだけで理解できる資料が公開されていると非常に有難いと感じることが多いため、 まず完全な内容を含むスライドを作ることを優先して作業してしまっています。

 さて、セッション自体は今年も大変大勢の方がご参加くださって嬉しい限りなのですが、 昨年のメインホールのような大型ホールではなかったためか、 多くの立ち見ができてしまったことが恐縮です。 パシフィコ横浜にメインホール以外にもう少し大きめの部屋があると良いのですけれど…。 CEDEC の現在の規模から考えても、定員が400人弱では、他にも溢れるセッションが多くあったのではないかと思います。

 昨年までと異なり IMAGIRE DAY という枠組みは無くなりました。 公募なのにまるで特別枠があるかのように誤解される恐れがあるからだとか。 無くなったことで何か問題が発生する訳ではないのですが、 即物的な技術だけではなく、将来を見越した R&D 的な内容として 一定の枠というかジャンルがあっても良いのではないかという意見が、 これまで IMAGIRE DAY を担ってきた方からも出ていました。

 裏CEDEC は R&D として規模を縮小することになり、 人数では昨年の半分程度になっていたようですが、それでも充分に大勢の方が参加されていましたね。 昨年以前ほどすし詰め状態になることもありませんでしたし、良かったのではないかと思います。 あんまり人が多過ぎても結局話もできませんしね。

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