打ち解ける者の刻むもの……  
 

2002-10/25 (Fri)

 
 

相談される事に俺が経験豊かで全てに応じられたら、
きっと俺はいい奴に違いない。

でも、実際のところはどうだ。

相談されても俺は馬鹿だから、答えるのには時間が掛かる。
応える中で答えている。

俺は基本的に、その人への答えを言わない。
俺の sample としての意見をいい、
その人の答えの資料になればと想っている。

そうでないと怖い……。

その人の世界に一つしかない、「個性」を
この手で壊そうとしているようでね……。

でも、その人の刻みが不安の土台で埋めつくされていると、
追いつけない応えの中で、俺のこのruleを壊す……。

何にも、不安を取り除くことの優先度には
代えられないから……。

そして同時に、己の無力さを痛感する……。
心にこれほど痛いことはない……。

赤の他人に近い俺を信じて、寄りかかった身を
受けきれずに、不安を加速させたのと同じだからだ……。

これが一番辛い……。

でも、俺には俺の限界で応えるしかない。
その人の苦しみ、悲しみを解放するには……。


それと、最近よく恋愛系の相談もされるんだけど、
これがちょっと苦手。

俺まぁ、付き合った人がいない事はないんだけど、
恋愛下手なほう。

だから、恋愛になると基本的にさっぱしダメ。
てんでダメ。

だから俺ちょっと困惑気味。
でもね、違う視点からは応えれることもあるんだよね。

つまり、恋愛の中で、人間として、
信じられる根拠ってのは、実は、
その信じられるかどうかを抱くその人にあるなら、
その事を自分で信じられるようには出来る。

自分を信じること。
それは、同時に相手を信じること。

信じる相手とは無作為に検出する人間なら、
難しいけど、
自分がある程度知っていて、
しかも信じていた時期があれば、別。

そこの筋を通せば、不安や嫉妬から
解放されて、素直になれたりする。


俺に相談をする恋愛系の女性は、
彼氏の前では「いい子でいたい」という
苦しさから、いろいろな不安をもってしまって、
解決できない事が多いんだね。

嫌われたくない
その点で、彼氏の理想の女性に背伸びをしたまま、
その状態を彼氏に通常と想われてしまう。

その苦痛と嫌われたくないという感情が、
混雑し、自分を失っていく……。

中には新しい自分になれた人もいるみたいで、
そういう人たちの枠に入ろうと無理をする人も
多いみたい。

だからかもしれないね。
on-line でしか知らない peo のような
わけのわからん人間なら、
話していて
「別に嫌われてもいい」
ぐらいの気持ちがあるから、
本心をぶつけられる。

俺はだからいつも一生懸命応えている。

自分の限界はいつも高まっている感じさえする。


信じるのは、まず自分から。

疑う自分に根拠をもって、
信じる自分を自信として……。

あなたの 様々な事象から 貴方の個性を……。