タワー型

X68000フロッピーディスクドライブ蘇生法


0.用意するもの

図1 ドライバ・
綿棒・ティッシュ
図2 CRC(左)
シリコングリス(右)
ドライバ(+太,+細,−細)
綿棒
ティッシュ
油(写真はCRC556)
シリコングリス
(写真は田宮の模型用)



図3 ふたを開ける 図4 コネクタをはずす
1.ふたを開ける
 とりあえずタワーの左側のふたを開けます。ここで、ふたの開け方が自分でわからない人は、この蘇生法をやらない方が無難かもしれません。


図5 ラジオペンチを
使うとやりやすい
図6 ドライブをステイ
から取り外す

2.FDDを取り外す
 フロッピーディスクドライブ(以下FDD)を固定しているタッピングビスをはずしてFDDをステイごと取り外します。FDDには4つほどのケーブルがコネクタで接続されています。このコネクタがはずしにくいときは、ラジオペンチなどでつまんで取るとやりやすいと思います。ケーブルをすべてぬいたら、ステイからドライブを取り外します。

図7 ふたを取り外す 図8 FDD内部 図9 ヘッド可動部

3.ふたをはずす
 FDDのヘッドの可動部分がある面は、金属のふたで覆われています。まずはこのふたを取り外します。ふたは4本のネジで止められています。側面を止めている2本のネジは小さいのでなくさないように注意しましょう。
 ふたを取り外したところが図8です。ヘッドの可動部分が見えてきます。ヘッドを動かしているステッピングモータの軸はらせん状のシャフトになっていて、これが回転するとシャフトの溝に取り付けられたガイドが動き、ヘッドを動かすしくみになっています。

図10 古いグリスを
丹念にふきとる

4.古いグリスをふき取る
 ここが一番の要(かなめ)の作業です。
 X68kを使って長くなってくると、このシャフトに塗られたグリスがほこりを吸ったり、硬化したりして、ヘッドの動きが悪くなります。これが進行すると、目的の位置にヘッドを移動できなくなって、CRCエラーなどの原因になります。
 そこで、新しいグリスをつける前に、古いグリスを丹念によくふき取ります。
 綿棒にCRCなどの油をしみこませ、溝に残った古い油をよくふき取ります。ヘッドの方についた油も同様によくふき取ります。ヘッドはレールごとねじで外れるようになっているので、分解したほうが作業がしやすいです。


図11 新しいグリスを
つける
図12 グリスはつけ
すぎないように

5.新しいグリスを塗る。
 仕上げに、新しいグリスをぬります。
 どれくらいが適量かはよく知りませんが、私はマイナスドライバーの先にグリスをつけて、1本線をひくようにつけました。